ジョニー・デップ愛用のメガネを徹底解説！
当店でも入荷しては完売を繰り返している人気ブランド『JULIUS TART OPTICAL（ジュリアス・タート・オプティカル）』。その中でも看板モデルである『AR（エーアール）』は絶対的な人気を誇っています。サイズやカラーなど、こだわりをもって探している方も多いのではないでしょうか。
今回は、お店でもよく聞かれるブランドの歴史について、詳しく解説します。
TART OPTICALのはじまり
1948年、ニューヨークにてジュリアス・タート氏がTART OPTICAL ENTERPRISE（タート・オプティカル・エンタープライズ）の名で創業したのがはじまりです。
1930~40年代のメインファクトリーであったアメリカンオプティカル社やボシュロム社はメタルフレームが主流でしたが、タートは当時まだメジャーではなかったセルフレームの生産に注力したことで、今日まで名を残すきっかけになります。製品のクオリティがとても良いと評判で、高級品として位置づけられていました。また、生産工場がマンハッタンあったのも特徴で、東京で言うところの渋谷や新宿に工場を建てているのと同じようなことです。このことから、当時もっとも勢いのあったメガネメーカーだったことがうかがえます。
TART OPTICALとジェームス・ディーン
タートを掛けていた人物でもっとも認知されているのはジェームス・ディーンではないでしょうか。彼が主演する映画『理由なき反抗』は当時の若者に大きな影響を与えました。白い無地Tシャツの上に赤いドリスラージャケットを羽織り、インディゴのデニムを身にまとった姿は、誰もが憧れたはずです。
彼は強度の近視だったため、プライベートでは必ずタートのアーネルを掛けていました。屋外ではクリップオンサングラスを装着していたことから、メガネを日常的に使用していたことがうかがえます。Tシャツ一枚のラフな装いからタキシードのようなフォーマルな装いまで、服装問わず掛けこなしてしまう彼の雰囲気は、『とにかくカッコいい』の一言に尽きます。
廃業までの流れ
一躍人気になったタートでしたが、60～70年代にかけて安価な大量生産品が出回ってしまい、徐々に業績を落としていきます。この流れに手を打つべくディフュージョンブランド（低価格帯のブランド）の立ち上げや、OEM生産などで存続しますが、結果的に80年代に廃業してしまいます。
近年のメガネのトレンドと廃業後のTART OPTICAL
映画『シークレットウィンドウ』にて、主演のジョニー・デップが着用した『ARNEL（アーネル）』を忠実に再現した人気カラー『BrownCrystal Ⅱ』
model: AR（エーアール）
color: BrownCrystal Ⅱ（クリアブラウン）
size: 46□22-145
price: ¥37,000+tax
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80～00年代にかけてデザイナーズブランド（アランミクリやアイシーベルリン）の台頭により鳴りを潜めますが、映画『シークレットウィンドウ』にて、主演のジョニー・デップがヴィンテージのタートを掛けたことで人気が再燃します。これをきっかけにメガネのトレンドが大きく変わり、今ではおなじみのMOSCOT（モスコット）やOliverPeoples（オリバーピープルズ）などのブランドを中心としたクラシックブームが起こりました。当時のヴィンテージの『ARNEL（アーネル）』は状態の良いモノだと30万円ほどで取引されており、現在のトレンドはまだまだ続きそうです。
JULIUS TART OPTICALは、正真正銘の復刻モデル
強固な7枚丁番が日本製ならではのクオリティの高さを示している
このタート人気に乗じて、様々なブランドでアーネルをモチーフにしたデザインを打ち出していますが、『JULIUS TART OPTICAL』は、創業者の甥であるリチャード・タートより当時の資料を基に忠実に復刻しています。また、元々のセールスポイントであった『クオリティの高い高級品』を再現するよう、技術力の高い日本の工場で生産しています。デザインの再現性はもちろん、ブランドのアイデンティティを取り込んだ生産背景からも正真正銘の復刻モデルであることが見て取れます。
さいごに
タートの誕生から現在に至るまでの流れを解説しました。
時代の波に飲まれながらも今日までその価値を失わずいられるのは、様々な著名人のに愛された歴史はもちろん、そのような人物たちを納得させるだけの品質へのこだわりがあったからかもしれません。
『流行のメガネ』で片付けてしまうのはもったいないくらいに、モノとしての美しさを秘めた唯一無二のアイテムです。
ぜひ実際にお手に取ってご覧ください。
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